FPはちやぎの雑アウトプット

自分の勉強のためポツポツ書き溜めていきます。

【投資】どの会社が良い?

 

こんにちは、はちやぎです。

いきなりですが、あなたは資産運用してますか?

してる人はどこの金融機関で運用してますか?

これからする人はどこの金融機関でしますか?

 

少し前、金融庁が興味深いデータを出してました。

 

個社ごとの運用損益別顧客比率です。

それぞれの金融機関の顧客の損益の割合をグラフにしたものです。

上位の金融機関ほど含み益を抱えている顧客が多く、

下位の金融機関ほど含み損をかかえている顧客が多いとなります。

 

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このグラフを見ると、

1位のコモンズ投信という会社は98%の顧客が含み益!

この数字、奇跡のような数字でにわかに信じることができません。

逆に最下位のあおぞら銀行では絶対に運用しない!なんて思う人が多いでしょう。

なぜ金融機関でここまで差がつくのか個人的見解をお話ししたいと思います。

 

①金融機関にもいろいろある

大きく分けて以下の通り分けることができます。

・大手証券(野村、大和 etc...)

・ネット証券(SBI、楽天マネックスetc...

・信託銀行(三菱UFJ信託、SMBC信託etc...)

・大手銀行(三菱UFJ、三井住友、みずほetc...)

地方銀行、信用金庫(秋田、近畿大阪、名古屋etc...)

・独立系投信(コモンズ、レオス、セゾンetc...

 

さきほどのグラフで1位のコモンズ投信をはじめ、上位3社とも「独立系投信」に分類されます。

「独立系投信」はなかなか聞きなれない言葉だと思います。

どのような会社なのでしょうか?

 

 

②上位勢の「独立系投信」とは

独立系投信とは、大手銀行や証券会社の系列に属さない会社をいい、「直販型投資信託」ともいいます。

 

通常は投資家から集めたお金を運用する運用会社(〇〇投信)と

投資家からお金を集める販売会社(〇〇証券、〇〇銀行)とがあり、

投資信託を購入する際には販売会社(証券、銀行)に口座を開設し、そこから購入するというのが一般的です。

 

独立系投信(直販型投信)とはその名の通り、直接販売を行う投信会社となるため、証券、銀行で口座を開設せず、「〇〇投信」に口座を開設し運用を行うこととなります。

 

基本的にはネットでの申し込みが主であり、店舗がないため、街中で目にすることはないと思われます。

店舗はないのですが、どの独立系投信も頻繁に無料セミナーを開催されていますので、興味のある方は一度足を運んでみてもよいかもしれません。

 

さて、ではなぜ「独立系投信」が上位を占めているのでしょうか?

 

 

③上位を独立系投信が独占する理由

・独立系投信の多くは「長期運用」「毎月積立」を推奨。

・購入手数料が無料

日本株を中心に運用していることろが多い

 

独立系投信の運用スタイルとして「景気の良しあし、価格の上げ下げに関わらず、毎月決まった額を積み立てて資産を形成しよう」という理念を掲げているところが多いです。

その理念に共感して投資を行っている購入者は「利益がでていても売ろうとしません」

さらに、ここ数年で日本株が右肩上がりであったことから、誰でも「日本株を買って売らずに持っていれば含み益が膨らむ」という構図ができていました。

 

独立系投信購入者は含み益が出たまま保有し続ける人が多いため、上位を独占するのは必然だったのです。

 

 

④大損を出している人の運用スタイル

さてさて、では大損している人たちはどんな人たちなのでしょう?

投信で大損しているのは

「証券会社、銀行が売りやすい商品を買っていた人」だと思われます。

 

具体的には

「毎月分配型の投信を購入していた人」

新興国を投資対象とする投信を購入していた人」

が挙げられます。

数年前は毎月分配型の投信が大人気となりました。毎月お小遣いが口座に入ってくる感覚で、販売者も販売しやすく、購入者は年金のかわりにと多くの方が購入しました。

毎月分配型の投信は毎月口座に分配金を入金するのでその分運用コストがかかりますし、運用実績以上の分配金を元金を削って出している間に株安円高が進行し、元金が大きく減ったため、購入時の株価為替に戻ってきていても元金が既に無理な分配金で払い出されているため購入当初の金額にはとても戻りません。

また、新興国を投資対象としていた人は「高金利=高リスク」という原則を忘れ、高金利に目がくらんで投資を行っていました。2018年でいうと高金利通貨として注目されていたトルコリラの暴落により、トルコの債債券を中心に投資していた投資信託は大きく損失を出しました。

20%以上損失を出している方はこういった理由からだと思われます。

 

 

⑤データ何かおかしくない?

さて、色々書いてきましたが、そもそもこのデータ信じてもいいのでしょうか?

今回のデータは金融庁作成で信憑性については問題ありません。

 

ただし、あくまでデータは「現在投資信託保有している人」の中での損益比率です。

つまり、利益が出て売却した分はデータに入っていません。

逆に損失が出ている投資信託を売却(損切り)したり、売却した資金で別の投資信託を購入(乗り換え)した人も損失分はデータには入っていません。

金融機関は「投資信託を販売した時に収益が生まれるビジネス」であるため、出来る(稼ぐ)金融機関ほど乗り換えを推奨するため、大きく損失を出したまま放置するケースは少ないといえます。(金融庁の指導が入ったため、一時期に比べれば乗り換えは減ったようですが)

 

さらにデータはあくまで「投資信託」のみであり、株式での運用損益は考慮されていません。

証券会社だったら売買は「株式」がメインだと思いますし、

信託銀行であれば「ラップ口座」が販売のメインだと思われます。

 

つまり「このグラフの順位=金融機関の実力」と一概には言えません。

 

擁護するつもりではないのですが、最下位のあおぞら銀行についてはターゲットを富裕層としていますが、富裕層の大半である高齢者が新規で金融商品を購入することはハードルが高くなっているため(金融庁から厳しくチェックされる)「高齢者は金融商品を新たに購入するできないので、今保有している投資信託を仕方なく寝かしている(動かせない)」といった方も多いと思います。

 

「含み損は確定しない限り損失ではない」といった言葉もありますね。

 

 

⑥このデータを金融庁が出した意図

自分は官僚ではないので、金融庁様の意図は正確にはわかりませんが、

このデータを見ていて「積立での投資を強く推奨」されているように感じました。

「顧客の年間損益」ではなくあえてデータを「顧客の含み損益」としたことから、

「積立はいいぞぉ~、積立NISAも新しく作ったから上手くつかえよぉ~」何て言われている気しかしません。

この背景には「年金の支給年齢を上げていく」からちゃんと資産形成しとけよということがあるんでしょうね。

さぁ、積立をはじめましょう!

 

 

⑦結局どこの会社でしたらいいの?

「どこで運用するのがいいの?」と質問されたら

 

「どこの金融機関でも良いから一秒でも早くやれ」と言います。

 

すでに運用されているなら、「今のとこでいい」です。

 

本当にどこでもいいんです。

手数料を重視なら、ネット証券ですし、

対面でかわいいお姉さんとお話したいなら給与振込口座に指定してる近くの銀行でいいんです。

「どこの金融機関でも投資信託のラインナップに大きな差異はありません」

ちなみに自分はSBI証券楽天証券を利用していますが、個人的にはSBI証券1本で良いかなと思います。

 

 

⑧最後に

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

最後の方、雑ですいません(笑)

この記事はあくまで個人的な見解ですので、いわゆる金融のプロの方々の考えとは異なるかも知れませんが、中立的な立場で自分の勉強のために今後も発信していこうかと思います。(できるかな?)

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ではまたー